羽田空港の拡張、航空自由化で、今後も相次ぐ参入が期待されているLCC

アジア路線を中心に充実してきました

独自の低価格路線を打ち出すLCC(格安航空会社)は、競争が特に激しいアメリカやヨーロッパでは既に主流となっており、旅行・海外出張を問わず多くの顧客を獲得しています。

日本でも、ベッキーさんの広告でお馴染みのオーストラアのジェットスター航空を皮切りに、韓国のチェジュ航空、最近では茨城-上海が4000円という破格の運賃で話題となった中国の春秋航空など各社が参入し、利用者が着実に増えてきています。

LCCの魅力は大手航空会社に比べて2~7割は安いその運賃です。
安さに幅があるのは、予約・購入する時期などによってLCCの運賃が大きく変わるためです。

大手のネット直販でも、早めに予約すれば割引運賃が適用されますが、45日前や1ヶ月前などに予約しないと格安にはなりませんでした。

これに対し、LCCは予約時期と運賃の設定が細かく、搭乗日に近いタイミングでも安い価格が設定されています。基本的には搭乗日に近づくにつれて運賃は上がっていきますが、空席が多い場合にはバーゲン価格を提示することもあります。座席の一部を原価割れのキャンペーン価格に設定することで、話題づくりを狙うというPR戦略という一面もあるからです。

低価格の秘密は、①機体を1種類に統一することで、部品交換やパイロット、客室乗務員の訓練、予約システムを効率化することができること、②人件費の削減(客室乗務員が登場前の手続きから機内のサービス、清掃までを担当)、③機内食や映画などのエンターテイメントの有料化・・・といった徹底したローコスト化にあります。

しかしながら、当然デメリットもあります。まず1機あたりの乗客数を増やすため、座席の間隔は狭く、座ったときの足元のスペースもそれほどありません。また、機内サービスの飲み物や食事、毛布、枕、オーディオなどに加え、預ける荷物までも有料という会社も少なくありません。また、第2空港利用時には目的の市内まで遠い、という不便さもあります。

ただし、LCCのサービス内容には幅もあり、ゆったりとした革張りシート、全席TVモニターつきの座席、無料機内サービスの充実、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制んなどの特徴で差別化をはかるエアラインも登場しています。

これらのエアラインは決して"激安"ではありませんが、機内で過ごしやすい高品質なLCCとして、比較的搭乗時間の長い路線で人気があり、旅行者だけでなく出張が多いビジネスマンにも支持されています。

なお、格安航空会といっても、当局が課している安全基準は大手航空会社と同じですし、機材も新しいものを使っているところがほとんどです。安全性に関しては、実績のあるLCCなら大手と遜色ないと思っても大丈夫です。

羽田空港の拡張や航空自由化に伴って、既に就航予定のあるマレーシアのエアアジア、韓国のジンエアをはじめとして、今後も多くのLCCが参入してくると予想されています。機内での快適性や出発時間などである程度、妥協しなければならない点もありますが、とにかくコストを抑えたい場合には十分な利用価値があるでしょう。